沖縄尚学の高校野球応援で欠かせないのが「ハイサイおじさん」です。
明るいリズムとユーモアあふれる歌詞で、観客や選手を一体にさせるこの曲は、沖縄出身の喜納昌吉が13歳で作った創作曲。
甲子園では沖縄代表校の応援だけでなく、市立尼崎高校による友情演奏でも知られています。
2025年の夏の甲子園では「魔曲」と言われ話題になりました。
この記事では、曲の成り立ちや全国的なヒット、そして応援文化における盛り上がりの理由や魔極と呼ばれた理由を詳しく解説します。

ずっとハイサーおじさんだと思っていたよ
- 「ハイサイおじさん」の曲の成り立ち
- 志村けん「変なおじさん」との関係
- 沖縄尚学の応援で盛り上がる理由
- 魔曲と言われた理由
- 市立尼崎高校との友情応援の秘話
「ハイサイおじさん」のハイサイの意味は?
喜納昌吉が13歳で作ったデビュー曲
「ハイサイ」は沖縄の言葉で「こんにちわ」という意味です。
少年が近所のおじさんに「こんにちわ おじさん」と呼びかけやり取りとコミカルに描いた曲です。
「ハイサイおじさん」は、沖縄出身のミュージシャン喜納昌吉が13歳のときに作詞作曲した楽曲。
沖縄民謡のリズムや音階をベースにしながらも、明るく踊りやすいアレンジが特徴で、いわゆる「ウチナーポップ(沖縄音楽(島唄、琉歌など)をベースに、J-POPなどの要素を取り入れた音楽ジャンル)」の先駆けとして位置づけられています。
民謡ではないとの批判もありましたが、現在では創作民謡として定着し、カチャーシーの定番曲にも数えられます。
ハイサイおじさんにはモデルがいた!
歌詞のモデルは喜納家の隣人であった「おじさん」です。
隣のおじさんの妻が精神的な問題を抱え亡くなった後、孤独な「おじさん」が喜納家に酒を求めて訪れる日々のやり取りが曲の元になっています。
少年と「おじさん」とのコミカルなやりとりが歌詞に反映されており、背景には戦後沖縄の状況や日常のユーモアが盛り込まれています。
全国ヒットから「変なおじさん」へ
「ハイサイおじさん」は、1972年に喜納昌吉とチャンプルーズ名義でシングルカットされ、30万枚の大ヒットを記録しました。
これにより、沖縄の伝統音楽が全国に広まり、沖縄音楽の魅力が多くの人々に伝わりました。
また、テレビ番組「志村けんのだいじょうぶだぁ」で志村けんさんが演じたキャラクター「変なおじさん」が「ハイサイおじさん」のメロディの一部を歌ったものだったことから、さらに多くの人々に親しまれるようになりました。
一時演奏が甲子園で自粛された背景とその後の復活
2010年の夏の甲子園大会では、沖縄尚学高校の応援で「ハイサイおじさん」が演奏された際、歌詞の内容が「お酒を飲んでいるだらけたおじさん」であったことから高校野球の応援にはふさわしくないとの指摘があり、一時演奏が自粛されたことがありました。
しかし、その後応援団や観客からの強い要望を受けて、準決勝の試合から再び演奏されることとなりました。
この出来事は、曲の持つ地域との絆や応援の熱意が、単なる歌詞の内容以上に重要であることを示しています。
ハイサイおじさんが魔曲と言われる理由は?
2025年勝ち越しの場面での演奏
沖縄尚学の「ハイサイおじさん」は、2025年の甲子園で仙台育英を延長11回タイブレークで破った際、勝ち越しの場面で演奏され、観客やSNSで「魔曲」と話題になりました。
曲の中毒性に加え、応援団の指笛や独特の声援、試合展開との相乗効果が大きな理由です。
11回の勝ち越しでは、4番・安谷屋春空選手の遊ゴロで相手の悪送球を誘い1点を先制。
さらに宜野座恵夢選手の三塁打で加点する中、スタンドのブラスバンドが「ハイサイおじさん」を演奏し、球場全体が沖縄の空気に包まれました。この演奏が選手の士気を高める役割を果たしました。
2023年にも魔曲として話題に
また、2023年の第105回全国高校野球選手権記念大会でも、沖縄尚学の応援団が「ハイサイおじさん」を大合唱
押せ押せの雰囲気が生まれ、先制点につながり、その回に3点を挙げる勝利を呼び込みました。
先発・東恩納蒼選手も「球場全体が自分の味方になってくれた」「見えない力が出る、“魔曲”なのかな」と語っており、音楽が選手の力を引き出す重要な要素であることが分かります。
魔曲ポイント|聴覚・演出で中毒性を生む理由
- 中毒性の高いメロディとリズム
沖縄ポップス特有の軽快で耳に残るメロディ。指笛や打楽器のアクセントでリズムが強調され、聴く人の頭に残る。 - 応援団と観客による一体感
声援、手拍子、指笛が合わさり、球場全体が“沖縄化”。選手がそのエネルギーを受け取り、集中力や士気を向上させる。 - 試合展開との相乗効果
タイブレークや先制点など重要な局面で演奏されることで心理的な印象が強化。勝利の流れと音楽が結びつき、中毒性がさらに増す。 - SNS拡散による話題化
映像や実況画面がSNSで拡散され、「魔曲」として全国のファンの間で注目される。球場外でも中毒性が共有される。
沖縄尚学の応援といえば超盛り上がる「ハイサイおじさん」
甲子園応援で定番となった背景
沖縄尚学高校の応援でおなじみの「ハイサイおじさん」は、沖縄出身のミュージシャン喜納昌吉が13歳の時に作詞作曲した楽曲です。
沖縄の民謡をベースにした明るいメロディと、ユーモアあふれる歌詞で、観客や選手を一体にさせるこの曲は、沖縄代表校の応援で定番となっています。
特に、沖縄尚学高校が甲子園に出場する際には、応援団が「ハイサイおじさん」を演奏し、観客も一緒に歌い踊る光景が見られます。この盛り上がりは、沖縄の伝統文化と高校野球の応援が融合した象徴的なシーンとなっています。
沖縄代表校の応援全体で使われる理由
「ハイサイおじさん」は、沖縄代表校の応援で広く使われています。
その理由は、曲が持つ明るく楽しい雰囲気と、沖縄の文化を感じさせる要素が、応援にぴったりだからです。
さらに、曲のリズムに合わせて観客が手拍子をし、踊ることで、応援が一体感を生み出し、チームへの応援の気持ちがより強く伝わります。
また、沖縄出身者が多く在籍する学校や、沖縄とのつながりが深い学校でも「ハイサイおじさん」が演奏されることがあり、地域の誇りや文化を応援に取り入れることで、応援の意味が深まっています。
沖縄尚学の演奏は市立尼崎高校の吹奏楽部だった!
沖縄尚学高校の応援の演奏は実は兵庫県の市立尼崎高校のブラスバンドが演奏しています。
友情演奏が始まった理由
市立尼崎高校のブラスバンドが沖縄尚学の応援に参加するようになったのは、指揮者が沖縄出身であることがきっかけです。
沖縄から大規模な吹奏楽団を甲子園に連れて行くには費用がかかるため、当時市尼崎の教諭で吹奏楽部の総監督だった羽地靖隆さんが友情出演という形で演奏を引き受けました。
最初に引き受けたのは1981年夏。それから甲子園球場に駆けつけ、沖縄の高校の応援を続けています。
こうして、遠く離れた地域同士の高校が「ハイサイおじさん」でつながることになりました。
ハイサイおじさんの実際の演奏と盛り上がり
甲子園では、市立尼崎高校のブラスバンドが沖縄尚学応援の一部として「ハイサイおじさん」を演奏します。
観客や選手も一緒に手拍子をしたり、カチャーシーのように手を回したりして盛り上がります。
市立尼崎の吹奏楽部は150名。大応援団です。
「指笛もあって沖縄ならでは」のスタイルが楽しいと語り、渾身のエールを送り
それに応えるように沖縄尚学の応援団も指笛一層つから強く吹き鳴らしました。
この光景は、単なる応援演奏にとどまらず、沖縄の文化と兵庫の高校生の友情が一体となった特別な瞬間として記憶に残ります。
尼崎高校と沖縄代表校とのつながり
市立尼崎高校は、1982年から毎年沖縄代表校の応援に友情参加しています。
沖縄の高校側も、演奏のタイミングや応援曲のアレンジを事前に打ち合わせ、協力して試合を盛り上げます。
このように両校が協力し合うことで、甲子園の応援文化はさらに豊かになり、現在ではハイサイおじさんを演奏する高校は全国に広がり、高校野球ファンにも印象深く伝わっています。
ハイサイおじさんはなぜ高校野球応援で盛り上がるのか?
「ハイサイおじさん」は、沖縄のポップスをベースにした楽曲で、沖縄の甲子園出場高校の応援歌としても知られています。
なぜこの曲が高校野球の応援でこれほどまでに盛り上がるのでしょうか?
曲のリズムとカチャーシーの相性が良い
「ハイサイおじさん」のリズムは、沖縄の伝統舞踊「カチャーシー」にぴったりと合います。
カチャーシーは、両手を頭上に掲げ、ひらひらと回しながら舞う沖縄舞踊の一種で、観客が一緒に踊りながら応援することができます。
このリズムとカチャーシーの相性が、応援の盛り上がりに大きく寄与しています。
大人数での合唱が生む迫力
「ハイサイおじさん」は、沖縄尚学高校をはじめ、沖縄代表校の応援でよく演奏されます。
特に、沖縄県出身者が指導する市立尼崎高校の吹奏楽部が、1982年以来、毎年友情参加していることが知られています。大人数での合唱や演奏、また指笛が生む迫力は、観客を一体感で包み込み、応援の熱気を一層高めます。
誰もが知っていて馴染みが深い
「ハイサイおじさん」は、その明るく楽しいメロディとユーモアあふれる歌詞で、誰もが知っていて馴染み深い曲となっています。
特に、テレビ番組やラジオなどのメディアで頻繁に取り上げられたことから、幅広い世代に親しまれるようになりました。
また、曲のリズムに合わせて観客が手拍子をし、踊ることで、応援が一体感を生み出し、盛り上がりを見せます。このような盛り上がりは、試合の緊張感を和らげ、観客や選手の気持ちを一つにする力を持っています。
まとめ:【沖縄尚学】ハイサイおじさん超盛り上がり!「魔曲」と言われる理由とは?
沖縄尚学高校の応援で欠かせない「ハイサイおじさん」は、喜納昌吉が13歳で作詞作曲した、沖縄民謡をベースにした明るく踊りやすい創作曲です。
実在の隣人“おじさん”とのコミカルな交流を元にした歌詞は、戦後の沖縄の日常やユーモアを伝えています(Wikipedia「ハイサイおじさん」より)。
チャンスの時に演奏すると球場一気に沖縄色にかえ、得点につながる「魔曲」としても有名。
また、市立尼崎高校のブラスバンドが友情演奏として沖縄尚学や沖縄代表校の応援に参加することで、地域を超えたつながりと一体感が生まれています。このような背景から、「ハイサイおじさん」は高校野球応援で盛り上がる定番曲となっており、単なる応援歌以上の文化的価値を持っています。
【阿部葉太】横浜高校が夏の甲子園へ!キャプテンの中学〜現在を紹介
石垣元気(健大高崎)を完全解剖!最速158km/hのドラフト1位候補の実力とは?
今岡拓夢の兄弟・父との関係や出身中学は?進路やドラフト評価も徹底解説!
菰田陽生【山梨学院】の野球歴・出身中学や兄は?最速150キロ超のドラフト候補を徹底解剖!
菰田陽生の最速の球速は?身長194cm二刀流はドラフト上位候補? | なにこれ大百科
江藤蓮(未来富山)の出身中学は?千曲ボーイズでの成績も調査!
奥村頼人(横浜高校)の父や兄弟は?wikiプロフィールも徹底解説!
奥村凌大(横浜高校)の出身中学や小学校は?瀬戸シニア時代の成績や経歴を紹介!
織田翔希(横浜高校)の出身中学はどこ?身長や中学時代の活躍も徹底解説!
【小野舜友】横浜高校の注目二刀流!プロフィールからドラフトまで完全網羅
川上慧(横浜高校)の出身中学や経歴は?U-15ワールドカップでMVPの逸材!
桑山晄太朗【津田学園】小・中学校はどこでクラブチームは?プロフィールやドラフト情報も調査!
【佐藤龍月】健大高崎の147キロ左腕!怪我からの復活と球歴まとめ
清水詩太(京都国際)の中学は?富山出身説と木製バット&ドラフト候補の実力
杉山翔大(健大高崎)出身中学は?東練馬シニア時代の球歴まとめ
芹澤大地(高蔵寺)の出身中学は?成績や身長・プロフィールまとめ!
【高田庵冬】仙台育英の三塁手!ドラフト注目、家族と歩んだ甲子園
高部陸の出身中学や進路先はどこ?中2年で全国優勝の実力と経歴を紹介!
中村龍之介(東海大相模)とは?出身中学〜甲子園の活躍・2025年ドラフト評価まとめ
【中野琉碧】西短のエース!プロフィールと投球スタイルを徹底解説!
早瀬朔【神村学園】中学校はどこで出身は?最速は何キロ?プロフィールやドラフト情報も調査!
古城大翔の出身中学はどこでなぜ花巻東を選んだ?元巨人の父親との関係もリサーチ!
宮口龍斗(智弁和歌山)の出身中学・進路は?最速152キロ右腕を徹底解説
森下翔太(創成館)の出身中学はどこ?球歴やプロフィールまとめ!
森健成(北海)の出身中学や経歴は?札幌東リトルシニア時代から光る才能!