2025年の夏の甲子園でダークホース候補の3校をピックアップ、戦力や注目選手について詳しく解説していきます。
2025年の夏の甲子園に向けて、全国各地では予選が始まり、高校球児たちが熱戦を繰り広げています。
注目されるのは強豪校だけではなく、「夏の甲子園2025」で台風の目となりそうな「ダークホース」の存在です。
2025年の夏の甲子園で下剋上を狙うダークホース校はどこか、注目したい3校をピックアップし、戦力や注目選手を詳しくご紹介します!
はじめに:夏の甲子園2025年で注目のダークホース3校はここ!
2025年、夏の甲子園出場をかけた全国各地の地方大会が、いよいよ本格的にスタートしました。
毎年この季節になると、球児たちのひたむきな姿が全国の高校野球ファンの心を熱くさせてくれますよね。
メディアやファンの間では、優勝候補と目される強豪校や甲子園常連校に注目が集まりがちですが、本当に胸が高鳴るのは、やはり予想を覆す存在の登場ではないでしょうか。
そう、思いがけず勝ち進んでいく「ダークホース」の存在です。
今大会では、そんな下剋上の可能性を秘めた注目の3校を厳選してご紹介します。
- 【岩手県】花巻東
- 【福岡県】西日本短期大学附属
- 【鹿児島県】神村学園
いずれも地方大会での戦い方が注目されている実力校でありながら、常勝軍団と比べてややノーマークとされがちな存在。
しかし、勢いに乗れば甲子園で一躍台風の目となる可能性は十分あります。
ダークホースとなりそうな3校がどんな戦力を持ち、どのように激戦区を勝ち抜こうとしているのか。
注目選手や戦力分析を通じて、その隠れた強さを徹底的に掘り下げていきます。
まずは、広島県の広島商から見ていきましょう。
ダークホース⓵:【岩手】花巻東
花巻東高校は、破壊力と戦略性を兼ね備えた打線と、選手の将来を見据えた佐々木洋監督の緻密な采配で、岩手から日本一を狙う強豪です。
その中心に立つのが、父から受け継いだ才能と努力で磨いた打撃力を誇る2年生の古城大翔選手。
不動の4番としてチームを牽引し、勝負どころで結果を残す存在です。
花巻東の戦力分析
花巻東高校でまず際立つのは、打線の破壊力です。
2025年夏の岩手大会では6試合で計57得点を記録し、準決勝まで4試合連続のコールド勝ちを収めました。
中心にいるのは3年生・新田光志朗、2年生・古城大翔、赤間史弥のクリーンナップ。
この3人は長打力に加え、犠牲フライや送りバントなど小技も確実にこなし、得点パターンの幅が広い点が強みです。
特に決勝の盛岡大付戦では、勝負どころで一挙6得点を奪い試合を決定づけるなど、大舞台での勝負強さも証明しました。
勝負強さの理由は
- 春は無理をせず夏にピークを合わせた
- 新基準の低反発バットへの独自対応
が考えられます。
花巻東の春季大会での敗戦は単なる不調ではなく、佐々木洋監督の長期戦略だった可能性が高いです。
主砲・古城のコンディションを整えるため、春は無理をせず、夏にピークを合わせた結果がこの夏の爆発力につながったと考えられます。
もう一つの強さの理由が、新基準の低反発バットへの独自対応です。
飛距離が出にくい環境下で、佐々木監督は木製バットの使用を提案。
赤間選手が実戦で決勝打を放つなど成果を上げ、打者の本質的な打撃力向上にもつながっています。
攻撃面だけでなく、選手育成や戦術面でも常識にとらわれない工夫が光る花巻東。
岩手から日本一を狙うその挑戦は、戦力だけでなく計算された準備と適応力の高さに裏打ちされていると言えるでしょう。
花巻東の注目選手:古城大翔
古城大翔は、花巻東高校の打線の核として君臨する不動の4番打者です。
身長181cm・体重91kgの恵まれた体格を持つ右のスラッガーで、父は元読売ジャイアンツ内野手で現コーチの古城茂幸氏。
野球エリートの血筋を受け継ぎ、中学時代から通算20本塁打という実績を残すなど、早くからその才能を全国に知らしめてきました。
一つ目の注目ポイントは、理想とする打者像にあります。
巨人の岡本和真選手からは「力感のないフォームからの飛距離」、大谷翔平選手からは「後ろで強く速く回る」打撃理論を学び、自分のフォームに落とし込んでいます。
この二つを融合させた打撃は、脱力感と爆発力を兼ね備え、低反発バット時代にも対応できる柔軟さを持っています。
二つ目の強さの秘密は、春から夏への劇的なコンディション回復です。
春の選抜では怪我で本領を発揮できませんでしたが、夏の岩手大会では打率.524、9打点の活躍で打線を牽引。
春に敗れたチームが、古城の完全復活とともに圧倒的な力を見せた事実は、古城選手がチームの勝敗を左右する存在であることを証明しています。
甲子園初戦の智弁和歌山戦でも同点打を放ち、勝負強さを全国に印象づけました。
プロのスカウトからも来年のドラフト候補として熱視線を浴びる古城選手。
父譲りのセンスと努力で磨いたパワーを武器に、日本一という大目標へ挑み続けます。
ダークホース②:【福岡】西日本短大附属
春の選抜でベスト8入りを果たし、実力を全国に知らしめた西日本短大附属。
2024年夏に続き、2025年も甲子園での躍進を狙います。
1992年の全国制覇以来、全国の舞台に幾度も名を刻んできたこのチームは、新庄剛志監督の母校としても知られる伝統校です。
注目のエースは2年生・中野琉碧投手。
強気なマウンドさばきで、安定感ある投球を武器にチームを牽引します。
西日本短大附属の戦力分析
西日本短大附属は、春夏合わせて7回の甲子園出場歴を誇る福岡の強豪です。
1992年の全国制覇をはじめ、2024年夏、2025年春と連続出場を果たし、再び黄金期の到来を感じさせる勢いを見せています。
2025年春の選抜では、全国屈指の強豪・横浜高校と準々決勝で対戦し、序盤はリードを奪うなど善戦。
最終的に敗れたものの、通用した部分と課題が明確になり、チームにとって大きな収穫となりました。
特に評価が高いのは、組織力と全員野球の徹底です。
春の選抜後、紅白戦ではあえて主力選手を裏方に回し、控え選手の実戦機会を確保。全員が主力という意識を持ち、底上げを図る姿勢が徹底されています。
また、試合巧者ぶりも際立っており、小技・走塁・バッテリーの配球力にも定評があります。
とくに「低反発バット」への対応として、配球や制球力重視の投手戦略を徹底し、全国トップクラスの相手にも善戦できるだけの野球力を身につけています。
西村慎太郎監督のもと、浮かれることなく次の目標=3季連続の甲子園出場に向けて、夏に向けたもうひと山を登る準備は着々と進んでいます。
シード校として迎える予選大会初戦(2025年7月11日)から、福岡大会の台風の目となる可能性は十分です。
西日本短大附属の注目選手:中野琉碧
西日本短大附属の注目選手は、2年生エース・中野琉碧(るい)投手です。
最速136km/hの直球とスライダー、カーブを駆使し、緩急と制球力で打者を翻弄する技巧派左腕。
2024年夏の甲子園にも背番号10で出場し、2回戦の菰野戦では3回を無失点に抑える好投で勝利に貢献しました。
中野投手は、社会人野球の名捕手として日本代表にも選ばれた中野滋樹さんの息子。
現在、父・滋樹さんはJR九州の監督として指導に携わっており、「気持ちで負けるな」「強気で投げろ」という父の教えを胸に成長してきました。
中野選手自身も「父を超えたい」という思いを抱き、野球への姿勢は人一倍真摯。
人目もはばからず悔し涙を流すほど、勝利への執念と負けず嫌いな性格がにじみ出ています。
秋の九州大会では3試合すべてに先発し、2完投。特に準々決勝・有明戦では完封勝利を収め、エースナンバーを背負うにふさわしい存在感を示しました。
冬場には食事量と走り込みで下半身強化に努め、新たにカウント球としてカーブも習得するなど、着実に投手としての引き出しを増やしています。
2年生ながら抜群の安定感を誇る中野琉碧選手が、再び甲子園のマウンドに立てば、西短の躍進はさらに現実味を帯びてくるでしょう。
夏の福岡大会では間違いなく、注目のピッチャーの一人です。
ダークホース③:【鹿児島】神村学園
九州王者・神村学園は、今やダークホースの域を超える存在かもしれません。
2023年・2024年と2年連続で夏の甲子園ベスト4入り。
さらに今春の九州大会を制し、鹿児島大会では優勝候補筆頭に名を連ねます。
そんな神村学園の強さを支えるのは、徹底されたトレーニングと心・技・体の育成、そしてエース早瀬朔・主将今岡拓夢らドラフト候補の存在です。
神村学園の戦力分析
神村学園はここ数年、九州を代表する強豪校として着実にその地位を築いてきました。
特に2023年・2024年と2年連続で夏の甲子園ベスト4に進出し、今春の九州大会でも5度目の優勝を飾るなど、安定した強さを誇っています。
その強さの根幹には、選手個々の能力だけでなく、「徹底したチームづくり」があります。
心・技・体のバランスを重視したトレーニングが年間を通して行われており、選手たちは室内練習場での体幹トレーニングから始まり、走・攻・守すべてに連動した動きを日々積み重ねています。
また、60人を超える部員の中で、選手たちは互いに刺激し合いながら切磋琢磨。
主将の今岡拓夢選手、エースの早瀬朔選手を中心に、一人ひとりが明確な役割を持ってチームを支えています。
「声出しのスペシャリスト」小山凌太選手のように、プレー以外の面で貢献する選手も重視されるのが神村学園の特色です。
鹿児島大会ではすでに27連勝中。3年連続の甲子園出場へ視界良好ですが、チームの目標はあくまでその先の「甲子園優勝」です。
技術・メンタル・組織力すべてを備えたこのチームが、今年こそベスト4の壁を破るのか。期待が高まります。
神村学園の注目選手:早瀬朔
神村学園の絶対的エース・早瀬朔(はやせ さく)選手は、身長185cmの大型右腕。最速150km/hの直球に加え、カーブやチェンジアップの緩急で打者を翻弄する完成度の高い投手です。
2024年夏の甲子園では2試合に登板し、強豪・大阪桐蔭戦でもピンチの場面を経験。全国の舞台で自信を深めました。
2025年春の九州大会決勝では、西日本短大附属を5-1で下す原動力に。
2番手として登板した早瀬選手は、12人の打者を完璧に抑える圧巻の投球で締めくくり、「初めてエースの役割を果たせた」と自己評価しました。
大会初戦では11安打を浴びましたが、その後は登板を控え、自主トレでキレを取り戻すなど、自分を客観的に見つめて修正できる投手でもあります。
冬場には体重を10kg増やし、出力強化に取り組むなどフィジカル面も大幅に向上。
メディシンボールを活用したパワー強化や、投球フォームの改良を通じて、速球の威力と質に磨きをかけてきました。
「甲子園のマウンドには3年連続で立つ」と語る早瀬選手にとって、今夏は集大成。
自らの成長を証明すると同時に、まだ甲子園を知らない後輩たちを聖地へ導く責任も背負っています。
日本一を目指す神村学園の中核として、早瀬朔選手の投球から目が離せません。
まとめ:2025年夏の甲子園で下剋上を起こすのはどの高校か
2025年の夏の甲子園に向けて、激戦必至の地方大会が進む中、優勝候補を脅かすダークホースとして注目すべき3校を紹介してきました。改めて、それぞれの特徴とキーマンを整理します。
- 【広島】広島商業
・伝統の「守り勝つ野球」で春のセンバツベスト8
・注目選手:主将・西村銀士選手(堅守と粘り強い打撃でチームを牽引) - 【福岡】西日本短大附属
・選抜ベスト8進出の実力校、攻守に安定感あり
・注目選手:中野琉碧選手(制球力と勝負強さを兼ね備えた2年生エース) - 【鹿児島】神村学園
・2年連続夏の甲子園ベスト4、2025年春九州大会優勝の九州王者
・注目選手:早瀬朔選手(最速150km/hを誇るドラフト注目右腕)
3校とも、すでに地方大会の戦いが始まっており、甲子園出場へ向けた勝負の夏が始まっています。
勢い、経験、そして成長の3要素を備えるこの3校が、甲子園の主役に躍り出る可能性は十分。
「優勝候補」に風穴を開ける下剋上を演じるのは、どのチームなのか。
熱戦の行方を、ぜひ注目して見守りましょう。