お笑いコンビ「マシンガンズ」のツッコミ担当として知られる滝沢秀一さん。
現在はゴミ清掃員としても活動し、「ゴミ清掃芸人」として環境問題の啓発にも力を入れています。
そんな彼を支えるのが、48歳で漫画家デビューを果たした妻・滝沢友紀さん。
彼女は夫の清掃員としての日常を描いた『ゴミ清掃員の日常』などを通じて、家庭から社会へメッセージを届けています。
本記事では、夫婦それぞれの活動内容や、その背景にある思い、そして“家族で取り組む社会発信”という取り組みについてお伝えします。
マシンガンズ滝沢がゴミ清掃員へ転身したのは?
お笑いコンビ「マシンガンズ」のツッコミ担当として活動してきた滝沢秀一さんは、現在、お笑い芸人と並行してゴミ清掃員としても働いています。
お笑いでは今でこそザセカンド2023では準優勝、ザセカンド2025でもエントリーした140組の中からグランプリファイナルに出場できる8組に選ばれた実力の持ち主。
それなのにゴミ清掃員という異色のキャリアは、2012年頃、芸人としての収入が不安定になり始めたことがきっかけでした。
同時に奥さんの妊娠も分かりお金が必要となったものの、簡単に仕事はみつからず知人の紹介で始めたのがゴミ清掃員のお仕事。
最初は思った以上のハードワークや心無い言葉をかけられるなど、疲弊していった滝沢さんでしたが、同期のサンドウィッチマンが出ている番組を見ている時に、サンドウィッチマンが日本一の漫才師なら、俺は日本一のごみ清掃員になろうと思ったのだとか。
以来10年以上にわたって、現場での経験を積みながら生活を支えています。
しかし、ただの「副業」にはとどまりませんでした。

むしろお笑いの方を「副業」と言ってるくらい
滝沢さんは、日々の現場で感じた「ゴミに対する社会の無関心さ」や「環境問題への課題意識」を芸人としての発信力と掛け合わせ、活動していきます。
2020年には環境省の『サステナビリティ広報大使』にも任命されています。
環境省の『サステナビリティ広報大使』に任命していただきました。推薦されてではなく、小泉大臣が直に指名していただいたということで、めちゃめちゃ頑張ろうと思います!
— マシンガンズ滝沢 (@takizawa0914) October 9, 2020
2年前、有吉さんに「ごみのことを誠実に語れ」とアドバイスしていただいたおかげです。ありがとうございます! pic.twitter.com/wYJj3VXD2M
このようにして、滝沢さんは「芸人」と「清掃員」という、一見相反する二つの肩書を両立させていきました。

お笑いでウケなくても「明日のごみ収集を頑張ろう」って切り替えられるし、ごみ収集で嫌なことがあったときも「じゃあそれを舞台で喋っちまおう」って心に余裕ができたそうです。※足立区インタビュー記事より引用
清掃員としての活動と「ゴミ清掃芸人」としての発信
マシンガンズ滝沢さんは、単に清掃員として働くだけでなく、その日常を独自の視点で発信する「ゴミ清掃芸人」としても注目を集めています。
彼がSNSや書籍、講演活動を通じて語るゴミの話は、現場経験に裏打ちされたリアルで、私たちの日常に直結する“気づき”を与えてくれる内容ばかりです。
代表的な著書『このゴミは収集できません』は、清掃員としての体験をユーモアを交えて描いたエッセイで、シリーズ化されるほどの人気を博しました。
「ゴミはその人の生活や性格を映し出す鏡」という滝沢さんの言葉には、清掃作業を通して見えてくる社会のあり方、人々の暮らし方への洞察が込められています。
また、Twitter(現X)では日々の作業中に起きた出来事や考えたことを短く発信し、多くの共感とリツイートを集めています。
【今日のごみトリビア】
— マシンガンズ滝沢 (@takizawa0914) May 4, 2025
先端が尖っている物の捨て方の例です。包丁はダンボールで包んだり、画鋲単体なら、発泡スチロールを利用したり、針だったら、テープでとめる等、配慮していただけると嬉しいです!袋から包丁が飛び出てきたこともあったので、よろしくお願いします!#ゴミ清掃員の日常 pic.twitter.com/FMCmWCZyvU
単なる“おもしろネタ”ではなく、分別の重要性や、現場で感じた怒りや疑問、そして感謝の気持ちをストレートに表現することで、多くのフォロワーの関心を集めているんですね。
さらに環境省のイベントや自治体主催の講演会などにも多数登壇し、「ごみ問題を“自分ごと”として考えるきっかけ作り」に力を入れています。
2/22(土)
— マシンガンズ滝沢 (@takizawa0914) February 20, 2025
足立区の北千住で子供向けの環境イベントごみ育をやります。芸人さんと一緒にごみ分別ゲームや楽しく5Rカードゲームができます!
※ごみ分別ゲームは予約制ですが、15時の回はまだ受付できます。13時、14時の回ははあと少しだけ残席あります! pic.twitter.com/rZGvTojwgq
テレビ出演も増え、「芸人」という親しみやすさを活かした語り口で、難しくなりがちな環境問題をわかりやすく伝えてくれていますね。

ゴミを出すときに色々と考えて出すようになりました

漫才でもザセカンド2023で準優勝の実力派でもありますね
滝沢秀一の妻・滝沢友紀が支える活動とは?
滝沢秀一さんの妻・滝沢友紀さんもまた、異色の経歴を持つ人物です。
長年歯科クリニックの受付として働いていた友紀さんですが、現在は漫画家として活躍しています。
そのきっかけとなったのは高齢出産で産んだ二人の子育てで職場に迷惑をかけることを悩んでいた時に、夫・滝沢秀一さんから「今度だすエッセイの絵をを描かないか」と言われたこと。
自宅でできるならと思ったものの、それまで家族へのメモのイラスト程度しか描いたことがなかった友紀さん。
そこから勉強や練習を重ねて約10か月で120ページを描きあげたそうです。

絵をやっていたわけではないところからの努力がすごい!
48歳で漫画制作を始めたという遅咲きの転身は、夫・滝沢秀一さんと同様に「家族を支えながら、自分らしく働く道」を模索した結果ともいえます。
3月29日(土)午後9:00〜午後9:30
— 滝沢友紀 (@takizawayuki530) March 22, 2025
超越ハピネスに夫婦で出演します。
よろしかったら☺️ https://t.co/QX0hjvhLGf
友紀さんは、Amebaブログを通じて、自らの作品や日常の出来事を発信しており、公式ブロガーとしても活躍中です。
代表作には『ゴミ清掃員の日常』およびその続編『ゴミ清掃員の日常ミライ編』があり、いずれも滝沢さんの現場での体験をベースにしています。

漫画だからこそ夫のゴミに関する活動を分かりやすく伝えることができてるんですね
滝沢夫妻が伝えたいこと
『ゴミ清掃員の日常』は、滝沢友紀さんが漫画家として描いた夫・滝沢秀一さんの清掃員としての実体験をもとにしたエッセイ風コミックです。
11年前、ゴミ清掃員になって驚いたこと。ゴミの情報もアップデートしていかなきゃなーと実感しました。#ゴミ清掃員の日常 pic.twitter.com/3eXCz7dthY
— マシンガンズ滝沢 (@takizawa0914) June 2, 2023
この作品は、単なる「清掃員の日常あるある」にとどまらず、現代社会が抱える環境問題や人々の価値観、さらには家族の支え合いといった深いテーマを含んでおり、幅広い層の読者に響いています。
リアルな描写に加えて、友紀さんならではの温かみのあるタッチとユーモラスな表現によって、重くなりすぎず、誰でも共感しやすい内容に仕上がっているのが特徴です。

自分のこととして参考になることもいっぱいですね
また続編である『ゴミ清掃員の日常ミライ編』では、SDGsやリサイクル、子どもたちへの教育といったテーマにも踏み込み、さらに広い視野から「ゴミと社会」の関係を描いています。
単なる家庭内の話にとどまらず、読者自身の暮らしや未来へのヒントを投げかける作品として評価が高まっています。
このように、『ゴミ清掃員の日常』は、夫婦の協力から生まれた作品でありながら、読者の生活にも深く関わるメッセージを持っていると言えますね。
漫画やエッセイは、小中学校の授業や地域のワークショップなどでも使用されており、子どもたちに“ゴミを捨てる側”から“考える側”への意識変化を促しています。

滝沢さんは「ごみを減らす」ことを目標にコミュニティや会社を作って仲間とともに活動されています
▼マシンガンズ滝沢と一緒にゴミを減らすためのクラブ活動『滝沢ごみクラブ』
▼ゴミをなくすための広報活動、講演活動、イベントを行っている『ごみプロジェクト』
公式Xもチェック!
- マシンガンズ滝沢公式X→https://x.com/takizawa0914
- 滝沢ごみクラブX→https://x.com/taki_gomiclub
- チーム滝ゴミ芸人【公式】X→https://x.com/TEAM_takigomi
- 滝沢友紀X→https://x.com/takizawayuki530
まとめ
マシンガンズの滝沢秀一さんは、お笑い芸人とゴミ清掃員という異色の二刀流で、社会にごみ削減や環境意識を根づかせようと活動を続けています。
その日常や課題を発信する中で、妻・滝沢友紀さんもまた48歳で漫画家としてデビューし、夫の清掃員としての経験を漫画に描くことで共に社会と向き合う道を選びました。
彼らの取り組みは、家族の支え合いと、誰にでもできる身近な行動から社会を変えていくという実例です。
作品や活動を通じて伝えられるメッセージは、笑いと優しさに包まれながらも、私たちの暮らし方を見直す大切な気づきを与えてくれますね。
彼らの活動や発信を通して自分に出来ることから少しづつ取り組んでいきたいと思います。