囲碁将棋はなぜ優勝できなかった？ザセカンド審査に潜む“評価のズレ”とは

大会直後からSNSやニュースコメントでは、「囲碁将棋が一番面白かった」「なぜツートライブが優勝？」という声が多く上がっています。

本記事では、囲碁将棋が高い評価を受けながらも優勝を逃した理由を、大会の審査方式や演出面から丁寧に読み解いていきます。

さらに、囲碁将棋の今後の活動やブレイクの可能性についても分析し、今後注目すべきポイントを整理しました。

この記事を読めば、「囲碁将棋が評価されながらも勝てなかった本当の理由」が見えてきます。

囲碁将棋が優勝を逃した理由とは？審査方式と会場の空気を分析

『THE SECOND 2025』で高い完成度のネタを3本披露した囲碁将棋ですが、惜しくも準優勝に終わりました。

視聴者からの支持は根強かったものの、なぜ彼らは優勝できなかったのでしょうか。

この章では、大会の審査方式や観客心理など複合的な要因からその背景を読み解いていきます。

観客審査という特殊なルールが生む“採点の揺らぎ”

『THE SECOND』はプロの審査員ではなく、100人の観客が漫才を評価する独自の採点システムを採用しています。

1本ごとに「とても面白かった＝3点」「面白かった＝2点」「面白くなかった＝1点」の中から1つを選ぶ形式です。

この方式では「相対評価」ではなく「絶対評価」が求められるため、出番順やその場の空気に大きく左右されることがあります。

囲碁将棋は3本とも高水準のネタを揃えましたが、ツートライブのように序盤で爆発的な得点を出したわけではなかったため、“印象の強さ”という点で不利だったと考えられます。

会場の空気感と“テレビとのギャップ”が勝敗に影響？

囲碁将棋が披露した3本のネタはいずれも構成力が高く、完成度も申し分ありませんでした。

しかし、SNS上では「決勝のネタは力みがあって少し硬く感じた」「テレビで見ると堅く、ライブ会場での反応とは違ったのでは」といった声も散見されました。

《私は決勝戦、囲碁将棋のネタはいまいち力みがあって硬く感じた。ツートライブは緊張から解放されてて、自分たちのペースでやれてた。楽しんでるのが伝わったから面白かった》

《囲碁将棋の緻密なネタが3本続くと、集中力が必要になって後半は少し疲れてしまった》

《テレビで観るのと、会場で生で観るのでは全然違う印象を受ける。会場の空気がツートライブに味方していた》

特に囲碁将棋の漫才は“考えながら聴く”タイプのネタであり、審査員が観客である本大会では、テンポと瞬発力が勝負を分ける場面も多く見られました。

そのため、いかに場の空気を支配し、一体感を作り出せるかが勝敗に直結したとも言えるでしょう。

囲碁将棋にだけ「1点」がついた不思議な現象

ネット上でも話題になっていたのが、囲碁将棋に対して「3本すべてで1点を付けた観客が存在する」という点です。

これは極めて異例のことであり、「囲碁将棋にだけ低評価をつける観客がいたのではないか？」と憶測を呼びました。

囲碁将棋のネタは構成が緻密で、聴く人を選ぶタイプの“知的な笑い”が多いのが特徴です。

こうした笑いは瞬間的な爆笑よりも「じわじわ来る」タイプであり、その場での盛り上がりには不利になることがあります。

観客の好みに大きく左右されやすいというのが、今回の評価分かれの原因の一つだったと見られています。

SNSでは「囲碁将棋が一番だった」の声多数…視聴者との温度差

大会後、X（旧Twitter）やYahoo!ニュースのコメント欄では、ツートライブの優勝に対する違和感とともに、「囲碁将棋が一番面白かった」という声が多く投稿されました。

この章では、その具体的な内容や視聴者の反応を分析していきます。

「笑いの質が違う」「ネタに深みがあった」などの高評価

囲碁将棋のネタに対して寄せられたコメントの多くは、「内容に厚みがあった」「構成が綿密で他のコンビとは次元が違った」といったものが中心でした。

「囲碁将棋の1本目、爆ウケしてたし完成度も高かった」
「ツートライブよりも間の取り方や言葉のセンスが圧倒的に上だった」

また、「審査員の層が若すぎて囲碁将棋の面白さが伝わらなかったのでは？」といった年齢層に起因する分析も見られ、囲碁将棋の漫才が万人受けしづらいタイプであることを示唆しています。

「囲碁将棋へのアンチがいた？」という疑念

SNSでは、「囲碁将棋にだけ毎回1点をつけた観客がいたのはおかしい」「審査に偏りがある」といった指摘も多く見受けられました。

特に囲碁将棋の1本目は会場の笑い声も大きく、採点とのギャップが浮き彫りになったことで疑問の声が上がったのです。

このような反応からも、審査方法に対する信頼性や公平性について再考の余地があると感じた視聴者が多かったことがわかります。

囲碁将棋の“今後”に期待されることとは？テレビ進出とネタの可能性

惜しくも優勝を逃した囲碁将棋ですが、今後の活動に期待する声も数多く寄せられています。

ここでは、囲碁将棋の強みとテレビ進出の可能性について掘り下げていきます。

構成力と語彙力に裏打ちされた“知的な笑い”

囲碁将棋の武器は、知的で構成力に優れた漫才です。

ボケとツッコミが滑らかに交差しながら、言葉選びのセンスや伏線回収の巧さで視聴者を引き込みます。

この“考えさせる笑い”は、M-1や『THE SECOND』のような舞台でこそ輝くものですが、テレビでは伝わりにくい側面もあります。

“劇場型芸人”からの脱却とメディア戦略

囲碁将棋は、現在は劇場を中心に活動しているものの、今後はトーク番組やラジオ、YouTubeなどのメディアで活躍できるポテンシャルを持っています。

2人とも話し方が落ち着いており、長尺トークやナレーション向きの声質も魅力です。

囲碁将棋の独自性を活かす方向性が鍵

今後ブレイクするためには、囲碁将棋が持つ独特のスタイルを変えすぎないことが大切です。

大衆ウケを狙って“浅い笑い”に寄せるのではなく、知的な路線を貫くことで、逆に「囲碁将棋にしかできない笑い」としてブランディングする道が有効です。

まとめ

囲碁将棋が『THE SECOND 2025』で優勝できなかった背景には、観客審査による評価バラツキや、好みに左右されやすい漫才スタイルなど、複合的な要素が存在しました。

しかし、SNSでは「囲碁将棋が一番面白かった」とする声が多く、一定のファン層と評価を得ていることは確かです。

今後はテレビや配信など多様なメディアでの活躍が期待されており、知的で構成力のあるネタスタイルがどこまで評価されるかが注目されます。

優勝を逃したとはいえ、囲碁将棋の評価はまだまだこれから。次なるステージでの活躍に期待が高まります。